银教、银红科、殿下、殿下、殿下、殿下、殿下、殿下、殿下。
命なくして兵を城内に進めることは出来ない。兵馬を城下に殘して、殷雷二将は、いそいそと城に入り、寿仙宮に直行した。殷郊、殷洪两位殿下被捕后,殷破败和雷开二将率领三千兵马,意气风发地回到了朝歌。众所周知,没有王命,军队是不能开进城内的。于是,殷雷二将把兵马留在城下,兴冲冲地入了朝歌城,直奔寿仙宫而去。
纣王和妲已
知らせを受けて、黄飛虎は激怒する。軍功を焦って、成湯の後嗣など眼中にない匹夫めが、と眉を吊り上げた。そして、五色神牛に乗って午門の外に現われる。
接到通知后,黄飞虎勃然大怒。好啊!这两个匹夫急着立军功!根本不把成汤的后嗣放在眼里!黄飞虎皱了皱眉,乘着五色神牛来到了午门之外。
噂を聞きつけて、すでに百官が集まっていた。伯夷•叔斉・膠鬲•趙啓・孫寅•方天爵•李燁•李燧など、普段は顔を見せない者の姿もある。
听到传言后,百官们也纷纷聚至午门。伯夷、叔齐、胶鬲、赵启、孙寅、方天爵、李烨、李燧等人都来了。事实上,这些人平时都不怎么露面的。
「列位の殿下に、大臣各位、末将は武臣だから、政治に直接介入することははばかりたい。しかしただならぬ事態が目の前で起きた。社稷の安危にかかる重大な問題である。どうか、ご協議の上、緊急に適切な方途を講ぜられたい」と黄飛虎が呼びかけた。しかし、協議の間もあらばこそ、殷郊、殷洪の両殿下が、軍卒の人垣の輪に取り巻かれて、午門に近づく。百官は口々に「千歳!(殿下!)」を叫んで走り寄った。が軍卒の輪に阻まれて近づけない。
“列位殿下!各位大臣!末将是个武臣,故不能直接干预政治!可是,不寻常的事情已然发生在我们的眼前!这是个关乎到社稷安危的重大问题!请诸位在协商后尽快采取相应的措施!”黄飞虎大声呼吁道。然而,就在百官协商之时,殷郊、殷洪两位殿下在军卒的簇拥下来到了午门。“千岁!(殿下!)”百官们异口同声地喊着,并向二位殿下跑了过去。很快,他们就被军卒搭成的人墙挡住,无法进一步靠近。
古代法场
そこへ、寿仙宮から出て来た殷雷の二将が午門に現われる。殷破敗が両手に「行刑」の手勅を掲げていた。刑の執行をせよ、という紂王の手勅である。
这时,殷雷二将从寿仙宫出来,来到了午门。殷破败双手举起“行刑”的手敕。原来,纣王已经下诏,命二将对两位殿下执行死刑。
黄飛虎は急いで、午門の中央に立ちはだかった。二将は通過を阻まれて、立ちどまる。
黄飞虎急忙拦在午门中央。二将被挡住了去路,停了下来。
「殷破敗に雷開!太子を擒えて禄を加え、殿下を殺して昇進を望むとは何ごとだ。社稷の安危は頭にないのか、愚か者め!」と黄飛虎は二将をどやしつけた。そして左手で剣を握って、がちゃっと音を立てる。
“殷破败!雷开!你俩擒太子杀殿下,升官加禄有望了吧?!岂有此理!难道你俩就没考虑过社稷的安危吗?蠢货!”黄飞虎喝斥二将道。接着,他又用左手握剑,发出阵阵铮然之音,以示威胁。
「加増された禄を口にする前に、首が身体から離れることも、あるのだぞ」と剣を抜きかねない剣幕である。二人は思わず首をすくめた。武成王の剣にかかっては、斬られ損である。そこへ上大夫の趙啓が、音もなく歩み寄った。いきなり殷破敗の手から、手勅をひったくる。そしてどなりつけた。
“在吃到多加的禄米之前,你俩也有可能身首分离啊!”眼见黄飞虎气势汹汹,很可能要拔出剑来,两人都不由得缩了缩脖子。要是被武成王的剑砍死,那可就亏大了!这时,上大夫赵启悄无声息地走了过来。突然,他从殷破败的手中抢过手敕,更对两人咆哮道:
「この愚か者め!なぜ昏君の悪を助長するのだ。刑旨さえあれば、平然と太子を殺す気か!」と趙啓は手勅を破り捨てる。そして百官に訴えた。
“蠢货!为何要助长昏君之恶?!得到了刑旨,就敢泰然自若地杀掉太子吗?!”赵启撕毁了手敕,向百官大声呼吁道,
纣王无道
「いまや常綱は消えて、礼儀は形もない。午門は国事を議するところではなかろう。大殿に集まり、鐘鼓を打ち鳴らして、天子の出駕臨殿を仰ごうではないか。倶に天顔を犯し、声を揃えて両殿下の助命を嘆願しよう。あわせて、国本を定めることを面奏し、しかも、即刻のご裁下を、強硬に要請しようではないか」
“如今,纲常已消,礼仪全无!午门可不是议论国事的地方!诸位!吾等当齐聚大殿,敲鼓鸣钟,仰请天子出驾临殿!吾等齐声请命,俱犯天颜,只求救下两位殿下!与此同时,吾等更要敦促天子,使其速定国本!诸位!去请天子立刻做出裁决吧!”
百官は賛意を表して、ぞろぞろと九間殿に移動する。
百官们表示赞同,一个接一个地向九间殿行去。
黄飛虎が、聞こえよがしに、その「四大金剛」に命じた。
黄飞虎闻言,向“四大金刚”下达了命令。
「両殿下から一刻も目を放すな。妙なことをする者がいたら、容赦なく斬り捨てよ」
“不要将目光从两位殿下身上离开!一刻钟也不行!如果有谁想做什么奇怪的事,就毫不留情地杀掉!”
殷雷二将は、動くに動けなくなる。
殷雷二将闻言,就连动都不敢动了。
皮影戏:纣王宠妲已
寿仙宫の侍従は鐘鼓の音を聞いて、紂王に出駕登殿を上奏した。紂王には百官の意図は明白である。しかし、鐘鼓による登殿の要請は、やはり拒否できず、それにまさか、両殿下の助命嘆願を、炮烙で脅すわけにもいかなかった。考えてみれば、あの二人は、血を分けた実子である。紂王は逡巡した。それを見て妲妃が、またもやチエをつける。
听到钟鼓之音后,寿仙宫的侍从向纣王上奏,请他出驾登殿。百官的意图,纣王是一清二楚的。事实上,百官们敲响钟鼓,请他登殿后,纣王的心就有点动摇了。为了两位殿下的性命,百官们竟集体向他逼宫。他难以拒绝百官的请愿,更无法用炮烙威胁百官。仔细想想,那两人毕竟是和他血脉相连的亲儿啊。纣王犹豫了一会儿。见此情景,妲妃又上演了一出厚颜无耻的戏码。
「殷郊兄弟の即時行刑と、政事は明日の朝廷で聴く、という聖旨をあらかじめご用意なされてはいかがでございましょうか」
“殷郊兄弟应即时行刑。至于政事,放在明日的朝廷上讨论即可。您只要事先准备好这样的圣旨,不就万事大吉了吗?”
「なるほど」と紂王は聖旨を用意させて出駕した。
“我明白了。”纣王准备好圣旨后,便出驾登殿去了。
登殿して玉座につくと、いきなり聖旨を読ませ、読み了えたところで、紂王は口も開けずに、さっさと退殿する。百官は意表をつかれて呆気にとられ、取りつく島もなかった。
于是,纣王在登上玉座后,突然让奉御官读起了圣旨。当圣旨读完后,纣王迅速退殿,连一句话也有说。百官被纣王的出其不意吓得目瞪口呆,连反应的机会都没有。
商朝宫殿复原图
同時に、両殿下の行刑の即時執行でも、百官は裏をかかれる。趙啓が手勅を破り捨てた上に、武成王府の四大金剛が目を光らせていたことで油断していた。つまり新たな行刑の聖旨が出されるとは想いもよらなかったのである。聖旨が出ては、いかな四大金剛といえども、阻止することは出来ない。
与此同时,两位殿下的行刑将被立刻执行。事实上,百官们都被纣王忽悠了。赵启在猝不及防下撕毁了手敕,而武成王府的四大金刚也紧紧地盯着刑场。这让百官们疏忽大意了。也就是说,他们根本没想到新的行刑圣旨会出现。圣旨一出,就算是四大金刚,也无法阻止行刑了。
両殿下は目隠しをされて、地面にひざまずかされていた。刀を手にした二人の兵卒がそれぞれ、その背后にまわる。そして互いに目配せして、刀を振り上げた。
两位殿下被蒙住眼睛,跪在地上。两个士兵,各执一刀在手,来到了他们的背后。然后,两人互相看了一眼,将刀抡了起来。
そのときである。どすん!と泰山が倒れたような響きが起こると、青空の下で、不意に嵐が起こった。砂塵が上がり石が飛ぶ。殷雷二将はあわてて地べたに伏せ、刀を振り上げた兵卒は、おどろいて刀を取り落とした。一瞬の異変である。
就在那时。砰!伴随着一声犹如泰山折倒般的巨响,一场风暴突然在蓝天下刮了起来。沙尘飞扬,乱石狂舞。殷雷二将慌忙趴在地上。那两个将刀抡起的士兵,被风暴吓得魂飞魄散。刀也不由得脱手而出。这是在一瞬间发生的异变。
嵐がおさまると、両殿下の姿は忽然と消えていた。風にさらわれたのである。
随着风暴的平息,两位殿下已经消失得无影无踪了。原来,他俩已被风卷走了。
朝歌现在叫“鹤壁”。
時ならぬ地響きに、百官は音の起きた午門の方角を眺めた。四大金剛の一人、周紀が走ってくる。なぜか、表情が明るい。
地响来得不是时候。百官们循着声音,向午门的方向眺去。这时,四大金刚之一的周纪跑了过来。不知为何,周纪的表情很明朗。
「両殿下が風にさらわれました」と黄飛虎に報告する。百官は胸をなでて喜色を顔に露わした。
“两位殿下被风卷走了。”周纪向黄飞虎报告道。百官们抚胸感叹,脸上露出了喜色。
「やはり、天は銜冤の子を殺さず、地は成湯の脈を絶やさなかったか」と黄飛虎はつぶやく。
“我就知道!天不亡衔冤之子,地不绝成汤之脉啊!”黄飞虎自言自语道。
顔面蒼白の殷雷二将は、寿仙宮に駈けつけて異変を紂王に報告した。
殷雷二将面色苍白。两人急忙赶到寿仙宫,将这出异变报告给纣王知晓。
「奇哉、怪哉!」と紂王は首を振ったのみで、言葉がない。
“奇哉,怪哉!”纣王只是摇了摇头,没有说更多的话。
百官は、现場検証とばかりに、大殿を出て再び午門の外に集まった。兵士が震えていた他に、痕跡はない。が、まだ震えの止まらない兵士たちのかたわらに、素服姿の商容が立っていた。
为了验证现场的情况,百官们走出大殿,再次聚集在午门之外。除了士兵们在颤抖之外,百官们并没有发现其他痕迹。士兵们仍在颤抖不止,然而,身着素服的商容,已经来到了他们的身边。
事实上,历史上有没有商容其人是一件值得推敲的事。
「老宰相!」と百官が走り寄る。比干と黄飛虎が左右を守るようにして、商容と肩を並べた。そして午門を入る。
“老宰相!”百官们急忙跑上前去。比干和黄飞虎守在左右。二人与商容并肩而立,一道进了午门。
午門を入ったところで、紂王に報告をすませて戻る殷破敗と鉢合わせした。
刚入午门,三人就与殷破败撞了个正着。当时,殷破败已向纣王报告完毕,正要走出午门。
「老宰相、遠路お疲れさまでございます」
“老宰相,远道而来,辛苦了。”
「どこの誰だ!おれの見知りには、お前のような下品な男はいない」
“你是谁?哪里人啊?!我认识的人中,可没有比你更卑鄙的了!”
「老宰相は、誤解をしておられます」と殷破敗は一歩を踏み出して、弁解しようとした。
“老宰相,您误会我了。”殷破败踏出一步,想要继续辩解。
「お前を知らん、と言っているのじゃ。そこをどけ!」と商容は、手にしていた金鞭を、横から払い上げる。まさか、という油断で、殷破敗は頰に鞭を受けた。百官の中で、手をたたいた者がいる。商容は、なにもなかったかのように、比干、黄飛虎の先に立って、九間殿に上がった。
“我不认识你!难道你没有听见吗?!把脚挪开!”商容将手里的金鞭从一旁甩了开去。由于一时大意,殷破败的脸颊竟然生受了一鞭。在百官中,有不少人拍手称快。商容却若无其事地登上九间殿,站在了比干和黄飞虎的前面。
打王金鞭
「老夫は、天子に用があって来た。生きて帰るつもりはない。このままでは、死んで先王に合わせる顔がないからだ」
“老夫找天子有事。这次来朝歌,我就没想过活着回去。要是不这样做的话,我就算死了,也没脸见先王啊。”
比干が、再び、天子の昇殿をうながす鐘鼓を打て、と命ずる。
于是,比干再次命人打响了催促天子升殿的钟鼓。
「明日、朝廷を設けると言ったのに、なんたることじゃ」と紂王は怒った。が、あえて登殿する。しかし、玉座についても、口を開ける者はいなかった。不審に思って、ふと見ると丹墀に、素服の老人が平伏している。
“朕明明说过,在明日设朝议政啊!现在又出什么事啦?!”纣王怒了,可他还是不得不登殿。然而,在纣王登上玉座后,没有一个人向他开口说话。纣王开始起疑了。这时,他发现一位素服老人正平伏在丹墀之上。
「何者じゃ」
“你是何人?”
「罪臣商容、謹んで陛下に朝見つかまつります」
“罪臣商容,谨向陛下朝见。”
商容见驾
「卿は帰田したのに、なぜ現われた。それに宣詔もなく勝手に大殿に入るとは、どういう料見じゃ。出所進退を知らぬにも程がある」と紂王はご機嫌斜めだ。かまわずに商容は、膝行して軒の下に進む。
“卿既归田,为何再次现身?况卿未得宣诏,擅入大殿,是何道理?何以不知进退如此啊!”纣王的心情很不好,商容却没有理会。他屈膝而行,来至轩下。
「臣は昔、宰相の位におりながら、国恩に報いることが出来ませんでした。しかし陛下は相も変わらず荒淫酒色に耽り、道徳を顧みず、讒を聴いて正を退け、綱紀紊乱して五常(仁義礼智信)を顚倒し、彝倫(常道)をないがしろにして君道に欠け、禍乱すでに潜伏して社稷は傾きかけております。ゆえに老臣は万刃の誅を避けず、具疏(詳細な奏章)を天子に投ずるために参内つかまつりました。具疏をご容納下され、百官が雲を払ってじかに日を眺め、万民があまねく無窮の聖徳を仰ぎたてまつることのできますよう、ひたすらにお願い申し上げます」と具疏を差し出した。比干がそれを受け取って、竜案に展げる。
“过去,臣虽居宰相之位,却未能报答国恩。近闻陛下仍耽于荒淫,沉湎酒色,不顾道德,听谗退正,纲纪紊乱,五常(仁、义、礼、智、信)颠倒,污蔑彝伦(常道),君道有亏,祸乱潜伏,社稷将倾。故老臣不避万刃之诛,入宫晋谒,具疏(详细的奏章)以投天子。垦乞陛下容纳,使百官得以拔云见日。普天万民,亦能瞻仰圣德于无穷矣。臣伏愿申上。”商容将奏疏拿出。比干接表,并将其展于龙案之上。
——臣商容、朝廷の失政により、三綱(君臣父子夫婦の道)絶え尽くして倫紀すでに無く、社稷危きに瀕して禍乱すでに生まれ、隠憂百出する事態に鑑みて、具疏いたします。臣聞くに、天子は道をもって国を治め、德によって民を正し、よく勤めてよく戒しめ、常に怠りなく上帝を敬い祀れば社稷は盤石の安きに、守りは金湯(金城湯池)の固きを得る、と云います。
——臣商容,为朝廷失政,三纲(君臣父子夫妇之道)尽绝,伦纪全无,社稷濒危,祸乱已生,隐忧百出之事态,特具疏敬启。臣闻天子以道治国,以德正民,克勤克戒,敬祀上帝,常备不怠,故宗庙社稷,乃得盘石之安,金汤(金城汤池)之固。
その昔、陛下が初めに大位を嗣がれたころは、仁義を修め行なって、休む遑もなく、政事に務めて、倦むところがありませんでした。そして、諸侯を敬して礼を尽くし、臣をあわれんで労をねぎらい、民を憂えて財を貸し与え、四夷をおさめて威を遠近に及ぼし、風雨は順調に、民は安楽に暮らしたものです。まことに堯•舜をしのいで、それこそ神にして聖と称しても、あえて過言ではありません。
昔日,陛下初嗣大位,修仁行义,不遑宁处,多务政事,罔敢倦勤。敬礼诸侯,优恤大臣,忧民惜财,智服四夷,威及远近,风调雨顺,万民安乐,真可轶尧驾舜,乃神乃圣,不是过也。
虽然服装有问题,但也不能否认这版纣王的经典
しかるに、近ごろ、陛下はにわかに奸邪を信任して政道を修めず、朝綱を荒乱させて凶頑をほしいままにし、侫を近づけて賢を遠ざけ、酒色に沈湎して声歌を事とし、讒臣の謀にしたがって正宮を陥れ、人の道からはずれて妲妃を信じ、太子を殺して宗嗣を絶やしました。
不意,陛下近来信任奸邪,不修政道,荒乱朝纲,大肆凶顽,近佞远贤,沉湎酒色,日事声歌。听谗臣设谋,而陷正宫,人道乖和;信妲妃赐杀太子,而绝宗嗣。
慈愛をことごとく滅して、忠臣に炮烙の惨刑をかけたことで、すでに君臣の心ははなれ、いまや大義は存在しておりません。陛下は、人の道からもはずれて三綱をないがしろにし、その罪科は、まさに夏桀(夏王朝の暴君桀王)にひとしく、あますところ君道をけがしました。古来、これほどまでに無道(非道)を働いた君主はおりません。臣は斧鉞(斧とまさかり)の誅を恐れず、逆耳の言を捧げます。
慈爱尽灭,使忠臣遭炮烙惨刑。君臣之心,渐离渐远;国家大义,不复存在。陛下偏离人道,污蔑三纲,罪符夏桀(夏王朝的暴君桀王),有忝君道。古来无道(非道)君主,未有过此者。臣不惧斧钺(斧子和铁锤)之诛,特献此逆耳之言。
願わくば、速やかに、妲妃に自害を賜わり、皇后と太子の冤をただし、讒臣を藁街(蛮夷の住む街)に斬って、惨刑酷死した忠臣に謝して下さい。人民が敬仰し、臣下が心服するように、朝綱をととのえ正して宮内を静粛にすれば、陛下は坐して太平を享け、安康は万歳に及びましょう。そうなれば、臣は死の日といえども、なお生の年のごとく、死しても浮かばれます。もはや老臣には余命いくばくもありません。あえて具疏を呈し、どのような天命が下されようともつつしんで聞くことにいたしました——
愿陛下速赐妲妃自尽,以雪皇后、太子之冤,斩谗臣于藁街(蛮夷居住的街道),谢忠臣惨刑酷死之苦。人民敬仰,臣下心服,朝纲整饬,宫内肃静。陛下坐享太平,安康万岁。如此,臣虽死之日,犹生之年,可以瞑目矣。老臣已时日无多,特具疏以闻。臣临启不胜惶悚,待天命之至——
紂王は頰をピクピク引きつけながら読み進む。読み了えると、いきなり破り捨てた。
纣王边耸着脸,边将这封奏疏读完。读完后,他突然将奏疏撕毁了。
马景涛的纣王其实也不错
「その老匹夫を、ただちに金瓜で叩き殺せ!」と金瓜の武士に命ずる。命によって、金瓜の武士が動く。商容は立ちあがった。そして金瓜の武士を睨み据える。
“立刻用金瓜打死那个老匹夫!”纣王对金瓜武士命令道。接到命令后,金瓜武士动了起来。商容站起身来,瞪着那些金瓜武士。
「控えろ!このおれに手をかける気か。おれは、これでも三世の臣、そのうえ先君に幼君の後見を託された大臣だぞ!」とどなられて、金瓜の武士は怯む。商容は紂王に向き直り、さらに大声を上げた。
“退下!你们敢跟我动手?我可是三世之臣,被先君托付辅佐幼君的大臣!”金瓜武士挨了商容的申斥,竟开始胆怯起来。商容转身面对纣王,骂得更大声了。
「昏君!お前のようなバカ者の手で、哀れ成湯の天下は潰れる。お前こそ死んで宗廟に謝罪せよ」と商容は、改めて紂王の罪科を数えあげながら、言葉の限りに罵倒した。
“昏君!没想到成汤的天下,竟要毁在像你这样的傻子的手里!可怜啊!你死了以后,去向宗庙谢罪吧!”商容再次数落起纣王的罪过,并将他狠狠地批评了一番。
「早く頭を撃て!」と紂王がさらに大声で金瓜の武士を叱咤する。金瓜を手につけた金瓜の武士が、その手を上に挙げかけた。待て!と武成王が、目で制止する。商容は、かたわらの石柱に歩み寄った。さらに大声をあげる。
“快!打他的头!”对那些金瓜武士,纣王叱咤得更大声了。一名金瓜武士举起了手中的金瓜。慢着!武成王用眼神阻止了他。商容朝一旁的石柱走近,更大声喊道:
所谓“金瓜”其实就是大锤
「昏君!本来なら、後見を託されたおり先君に賜わったこの金鞭で、お前の尻を思いきり打ち据えるところだが、それは勘弁してやる。その代わり、目を大きく開けて、後見の臣が、どのように死んだかを、しかと見届けよ!」と、石柱にガンと頭をぶちつけた。どすんと鈍い音を立てて、脳髄と血が飛び散る。
“昏君!本来,在先君将你托付给我之时,我就该用这根先君赐予的金鞭,将你的屁股狠狠地打一顿!但我现在不想那么做了!睁大你的眼睛,看看你的辅佐之臣是如何死去的!好好看看!”说完,商容就将头撞在石柱上。砰!伴随着一声沉闷的巨响,脑髓和鲜血向四处飞溅开去。
「その屍骸を城外に捨てよ。埋葬は許さない」と言い捨てて、紂王は退殿しかけた。
“将他的尸骸扔到城外。不许埋葬。”丢下这句话后,纣王就准备退殿了。
「待て!昏君」と上大夫の趙啓が呼び止める。紂王は呆気に取られて、目を白黒させた。
“慢着!昏君!”上大夫赵启叫住了他。纣王被吓得目瞪口呆,就连眼珠子都翻白了。
「禽獣にも劣るバカ者が、なにを皇帝ヅラしやがる。自分で、あの炮烙に抱きついて死ね。地獄に落ちて、先王にあやまれ!」とパッと唾をかける。あまりの無礼に、紂王は身体をわなわな震わせた。
“你这个蠢货!连禽兽都不如!还装什么皇帝啊?!自己抱着炮烙去死吧!快点下地狱!向先王谢罪去吧!”赵启朝纣王啐了一口唾沫。太无礼了!纣王的身体不停颤抖着。
「その逆賊を即刻、炮烙にかけよ」
“马上炮烙这个逆贼!”
「そんな脅しは、きかないぞ。老宰相のお伴をしようと覚悟していた。よし、今日はおれが炮烙にかけられてやる。だが昏君、よく覚えておくのだ。かならず、お前に順番がまわってくる。しかと覚えておけ!」と趙啓は傲然と胸を張って、せせら笑う。
“这样的威胁,对我有用吗?我已经做好了陪伴老宰相的觉悟!不过,昏君,你给我好好记住,就算今日我被你炮烙了,总有一天也会轮到你的!一定要记住啊!”赵启傲然挺胸,大笑起来。
《封神演义》在明末是有一定现实意义的,隆庆皇帝早死,后来的万历皇帝幼年即位,首辅张居正就是托孤大臣
間もなく庭から、鼻をつく悪臭が風に乗って、九間殿に立ちこもる。並みいる百官は、趙啓の惨死に心を痛め、商容の死を心から悼んだ。が、その表情には、なにかしら清々しげな「救い」の色がある。
不久后,一股刺鼻的恶臭从庭院里传来,又随风飄至九间殿内。在场的百官对赵启的惨死感到痛心疾首,同时对商容的死表示诚挚的哀悼。但是,赵启的脸上,却带有一种让人焕然一新的“救赎”之色。
紂王は寿仙宮に戻っても機嫌が直らなかった。天子として、初めて受けた屈辱に耐えかねたようである。それに百官の開き直ったような清々しげな表情が、痛くこたえた。さらに東伯侯の去就が、やはり気にかかる。ふと身辺から、すべての人がいっぺんに去ってしまったような気分に襲われた。いまや味方はただ一人、妲妃だけだと思えてくる。
回到寿仙宫后,纣王的心情并没有好转。作为天子,他第一次受到这种屈辱。这让他难以忍受。百官们对他的态度突然改变了。那种清澈的神情,让他很是难受。况且,东伯侯的去留,更让他担忧不已。突然,纣王感到身边所有的人都一下子离开了。现在看来,他的朋友只有一个。只有妲妃才能理解他。纣王如是想道。
「いまさっき商容が自分で頭を割って死に、趙啓は炮烙にかけて殺した。が当人も朝臣たちも戦いた樣子はない」と紂王は悔しさと驚きを妲妃に打ち明けた。紂王が初めて見せた弱気である。
“刚才,商容自己撞头而死,赵启也被朕炮烙了。朕和那些朝臣,差点就要开战了。”纣王向妲妃倾诉了自己的惊讶和懊悔。妲妃也首次目睹了纣王的软弱。
万历皇帝是个真正不上朝的主,但好在他最后还是没变成纣王那样的暴君。
「あのしぶとい連中を震えあがらせる、もっと怖い惨刑を考えましょう」と妲妃は楽しげに答える。
“我们可以想一些更可怕的酷刑啊。那些顽固的老家伙们一定会颤抖不已的。”妲妃愉快地答道。
「それより、美人の大位(皇后)は定まったが、姜桓楚の出方を警戒せずばなるまい。聞仲はまだ北征から帰らず、どうしたものか」
“比起这个,既然美人的大位(皇后)已经定下来了,我们就得注意姜桓楚的态度。闻仲还在北征,无法归来。对了,你有什么想法呢?”
「費仲にご相談下さい。きっと奇策があると思います」
“请您和费仲商量一下。我想,他一定会有妙计的。”
「なるほど」と紂王は、費仲を召し出して、相談をもちかけた。
“我明白了。”纣王将费仲召来,向他请教起来。
ことの行きがかり上、紂王以上に、費仲は東伯侯の出方を懼れている。彼は、いろいろと策を練っていた。だから紂王に相談されて費仲は、淀みなく策を献ずる。
归根结底,费仲比纣王更害怕东伯侯做出什么不理智的举动。他想出了很多对策。因此,在纣王找他商量时,费仲毫不犹豫地提出了一个计划。
「姜后が死に、太子が失踪し、商容が頭を割って死に、趙啓が炮烙にかけられたことから、百官に怨言が満ちております。姜桓楚に密通する者が岀れば、戦禍は避けられず、結果は予測もつきません。それにもし、天下の諸侯が呼応すれば、万事は休することになります。草刈りに精を出すより、根を除かなければなりません。密使を遣わし、四大諸侯を誘き寄せて、委細かまわず梟首することです。そうなれば、八百諸侯は蛟竜が首を失い、猛虎が牙を抜かれたようなもので、恐れるに足りません。天下の安寧を保つ道は、目下のところ、それ以外にないと存じます」と褒めながら、ふと皇太子兄弟を思い出して、その行方が気になった。
“姜后死亡,太子失踪,商容撞头而死,赵启也被陛下炮烙。这些事让百官们怨气冲天。如果有人与姜桓楚密通的话,战祸就在所难免。到那时,结果是无法预测的。若是天下诸侯响应,则万事皆休。与其努力割草,还不如将其根须拔除。陛下,您可暗遣密使,将四大诸侯诱进朝歌。不分青红皂白地将他们枭首示众。如此一来,八百诸侯就如蛟龙失首,猛虎无牙一般,再也不足为惧了。臣以为,要想保天下安宁,目前只有这一个办法。”纣王一边称赞着费仲,一边想起了皇太子兄弟。事实上,他很在意这两人的下落。
商朝形势图,不能不说费仲这是个馊主意,但也看不出历史上的纣王有什么智商。
「殷郊兄弟の行方を卿はどう判断するか?」
“对殷郊兄弟的下落,卿有什么判断?”
「まったくの樁事で、こればかりは見当もつきません。実は、あのとき現場にいた武成王の四大金剛が、なにか小細工を施したのではないか、とも考えました。そうであれば、両殿下は武成王府に匿まわれているに相違ない。そう思って内々に、探索の手を伸ばしました。しかし、その形跡は、まったくございません」
“这真是一件让人无法预料的事情啊。其实,臣觉得,当时在场的武成王麾下的四大金刚可能使出了什么小手段。如果是这样的话,两位殿下一定躲在武成王府中。怀着这样的想法,臣悄悄地对武成王府伸出了探索之手,但臣并没有发现任何迹象。”
「そうであったか。だが一体、どこへ?」と紂王は首をひねる。皇太子兄弟の行方を案ずる紂王の心は微妙に揺れていた。その殷郊、殷洪の兄弟をさらったのは、黄巾力士である。黄巾力士は、仙界の正統派を自認する闡教に仕える万能の侍衛で、仙術百般を仕込まれている、精巧な万能ロボットであった。
“是吗?可他们到底去了哪里呢?”纣王仰首沉思道。纣王很想知道皇太子兄弟的下落。如今,他的心思已产生了微妙的动摇。事实上,劫走殷郊、殷洪兄弟的人,正是黄巾力士。阐教自称是仙界的正统派,而黄巾力士是侍奉阐教的万能侍卫。从某个角度来看,黄巾力士就是一种经过百般仙术训练的精巧的万能机器人。
どれだけ遠く離れていようと、呼べばただちに現われる。そして指図されたことを、そのまま素直に執行した。もとより、意志を持たないから、自分で行動することは出来ない。いつも首に黄色い布巾(ネッカチーフ)を捲いていることから、黄巾力士と呼ばれた。「力士」とは労役につく武士のことで、したがって相撲を取る男のことではない。
不管离得多远,只要一叫,他们就会出现。然后,他们会直接执行仙人的命令。当然,黄巾力士没有意志,故无法自由行动。他们总是在脖子上缠着黄色的布巾(围巾),因此被仙人称为黄巾力士。“力士”指的不是从事相扑的男子,而是担任劳役的武士。
事实上对于黄巾力士,中国人自已也很少有搞清楚的,安能务只是给出自已的解释。
その黄巾力士を、闡教の大幹部は、自由に使役することが出来る。殷郊をさらわせたのは、崑崙山脈の九仙山は桃源洞の広成子であった。同様に殷洪をさらわせたのは、同じく太華山は雲霄洞の赤精子である。二人はともに闡教を統括する「掌教」元始天尊の第十二代目の高弟であった。高名な仙人で、仙界での地位は高い。
阐教的大干部可以自由地使役黄巾力士。救下殷郊的人,是昆仑山脉的九仙山桃源洞的广成子。同样,救下殷洪的人,是同属于昆仑山脉的太华山云霄洞的赤精子。广成子和赤精子都是掌控阐教的“掌教”元始天尊的第十二代高徒。两人不仅是有名的仙人,更在仙界享有崇高的地位。
九仙山の桃源洞に入った殷郊は、早く母の仇が討ちたい一心で、さっそく道術の修行を始めた。しかし太華山の雲霄洞に連れて来られた殷洪は、好奇心が強くて、赤精子にあれこれと質問をして、赤精子を困らせる。
进入九仙山桃源洞后,殷郊立刻开始修行道术,以求早日为母亲报仇。不过,殷洪却有很强的好奇心。被带到太华山云霄洞后,殷洪向赤精子提出了各种各样的问题。这让赤精子深感为难。
「なぜ、ボクたち兄弟を救ったのですか?」
“是您救了我们兄弟吗?为什么?”
「広成子、申公豹と三人で空を散歩していたら、乗っていた雲に、紅い光が突き当たった。見ると、紅光はキミたち兄弟の頭上から出ている。紅光は、寿命がまだ尽きないのに、命を絶たれる者が、救いを求める信号のようなものだ」
“当时,我和广成子还有申公豹三人在空中散步。突然,两道红光刺破了我们所在的云层。我们发现,红光是从你们两兄弟的头上发出来的。其实,当人们寿命未尽,却将命丧黄泉之时,红光就会自动发出。换句话说,红光就是一种求救信号。”
「そういう者は、誰でも救われるのですか?」
“那样的人,无论是谁都能得救吗?”
赤精子
「そうではない。救う必要のある者だけだ」
“并非如此。我们只救那些有必要救的人。”
「ボクたち兄弟には、どういう必要があったのですか?」
“我们两兄弟又有什么被救的必要呢?”
「周王を輔けて紂王を討つのに、働いてもらわなくてはならないからだ」
“你要努力修行,将来辅佐周王,讨伐纣王。”
「紂王は、ボクの父だからわかりますが、周王というのは誰ですか?」
“纣王是我的父亲,我明白,但周王是谁?”
「西伯侯姬昌が、太公望姜子牙の輔けによって、新しく王朝を立てる。その新しい王朝の名を周という。その周朝の王のことだ」
“西伯侯姬昌将在太公望姜子牙的辅佐下建立一个新的王朝。这个新王朝的名字叫周。周王就是周朝的王。”
「けっきょく姫昌のことではないですか?」
“您说的周王,难道不是姬昌吗?”
「うむ、姬昌は間もなく文王と呼ばれるようになる。そしてその子を武王という。キミたちが輔けるのは、その武王だ」
“嗯。姬昌很快就会被人称作文王,而他的儿子就是武王。武王就是你要辅佐的人。”
「するとボクは武王の家来、つまり周朝の臣となるのですか?」
“那么,我将要成为武王的家臣。也就是说,我也是周朝的臣子了?”
很多人对神仙的理解就是老头,这其实是和中国传统的神仙观不同。
「それはわからない。ただ太公望の部将となることだけは、すでにわかっている」
“我不知道。我知道的是,你将会成为太公望的部将。”
「部将となることが決まっていながら、朝臣になるかどうかわからない、とはどういうことですか?」
“您明明说,让我以后去做太公望的部将,却不知道我能否成为朝臣。这是怎么一回事?”
赤精子は答えに詰まった。殷洪が、あの封神榜に名を連ねていることを、知っていたからである。しかし殷洪は深追いをしなかった。
赤精子答不上来了。他知道,殷洪是封神榜上有名之人。不过,殷洪并没有深究下去。
「西伯の姫昌は知っている。しかし太公望姜子牙は、名も聞いたことがない。誰ですか?」
“我认识西伯姬昌。但太公望姜子牙的名字,我听都没听过。他到底是谁?”
「それはそうだ。彼はまだ崑崙山にいる」
“那是自然。他还在昆仑山。”
「へえ!たまげた。仙人ですか?」
“啊!天啊!他是仙人吗?”
「いや、修行中の者だ。間もなく下山する」
“不,是修行中人。他马上就要下山了。”
「ああわかった。姫昌が王朝を立てる手助けに、ですね?」
“啊!我知道了!是为了帮助姬昌建立王朝吧?”
把封神解释为天界对人界的干预是最简单方便的想象。
「そうだ」
“是的。”
「すると、待ってくださいよ。ボクの兄上はどうなるのですか?」
“那么……等一下……我的兄长会怎么样呢?”
「キミと同じだ」
“和你一样。”
「うむ?でも兄上は皇太子ですよ。どうして王にはなれないのですか?」
“嗯?兄长可是皇太子啊!为什么他不能成为国王呢?”
「それが天数というものだ」
“这就是所谓的天数吧。”
「天数というのは、誰が定めるのですか?」
“天数是谁规定的?”
「天界で定められる」
“由天界所定。”
「それに仙人も従うのですか?」
“仙人也要遵循吗?”
「かならずしも、その必要はない」
“不一定,也没那个必要。”
「では、どうして太公望を下山させて、応援させるのですか?」
“那为什么要让太公望下山支援呢?”
ここで赤精子は、またもや返答に窮する。殷洪は、首をかしげながら、さらにたずねた。
这个问题,赤精子又不知该如何回答了。殷洪歪着头,进一步问道:
「仙界はとても静かな所で、仙人は退屈していると聞きましたが、意外と忙しいんですね。しかし皆さんは、下界の騒々しさがイヤになって、崑崙山に来たのと違いますか?」
“仙界是一个很安静的地方。我听说,仙人的生活是很无聊的,而您却忙得出奇。可是,大家不都是因为不喜欢下界的喧嚣,而来昆仑山修行的吗?”
这里安能务对封神的理解明显有误 ,或者是他的设定
「そうだ。が、そうもいかない」
“是的。但这是不可能的。”
「どうしてですか。さきほど天数には従う必要はない、と言われましたね。なら放っておけばよろしいではありませんか?」
“为什么这么说?您刚才不是说,仙人也没必要遵循天数吗?那您为什么不干脆放手呢?”
「しかし放っておけば、例えばの話、キミたち兄弟を救ってやることは出来なかった」
“但如果放手不管的话,比如说,你们两兄弟就不可能得救了。”
「でも、ボクはありがたいと思っていますよ。しかし兄上の場合はどうかな?王にはなれず誰かの家来になるのなら、救って貰わなくて結構、と思っているに違いないよ」
“我很感激您的救命之恩。可我兄长的情况,您有没有考虑过呢?如果兄长不能成为国王,而是要做某人的家臣的话,他就会拒绝您的救援。他一定会这样想。”
「それはわからない」
“我不清楚是不是这样。”
「いやボタの兄のことだから、ボクにはよくわかります。ボクはここにいてもよいけど、兄上を東魯の城へ連れて行ってあげて下さいよ。城主はボクたちの外祖父です。そのほうが、よっぽどありがたいに違いない。お友だちの仙人さんに相談してみて頂けませんか。お願いします」
“不,他是我的兄长,因此我很了解他。如果您愿意,我可以在这里修行,但请您把兄长带去东鲁城吧。城主是我们的外祖父。那样的话,他一定会非常感激您的。可以和您的仙人朋友商量一下吗?拜托了。”
「そうはいかないのじゃ」
“这是不可能的。”
「どうしてですか?」
“为什么?”
目の前のあどけない殷洪に、赤精子は手を焼いた。黙れ!と一喝するのは気の毒である。さりとて、仙人たる者、いい加減なウソはつけない。
赤精子对眼前那天真无邪的殷洪真是束手无策。闭嘴!赤精子大喝一声,制止了殷洪的发问。尽管赤精子被殷洪逼得可怜巴巴,但身为仙人的他,不能随便说谎。
很明显,原著中的设定就有昆仑在暗中操纵历史的含义,其实也是作者对历史的想象。
「実はのう殷洪、キミには仙界のことが、丸っきりわかっちゃいないのだ。下界で耳にした仙界の噂話は、だいたいが正しくない。仙人になっても、一つだけ、どうしても克服できない殺劫というのがある。平たく言えば、仙人になっても、時々、殺し合いがしたくなるのだ。それは下界から持ち込んだ本能的な衝動で、それだけは、どうしても抜き去ることが出来ない。もちろん、仙人たちは、それを懸命に抜き去ろうとする。が、どうしても抜き損ないの部分が殘り、それが月ごと、年ごとに積もるが、千五百年もすると、もう手がつけられない。つまり誰かを殺さなければ我慢できなくなる。それを称して、殺戒を犯す、と云うが、殺戒を犯した以上、その殺戒を破らなければ、頭がおかしくなって、心が落ち着かず気が収まらない。そこで殺戒を破る。簡単にいえば人殺しをやるわけだ。それをやることによって、気が穏やかになり、心に平和が戻る。それが集団で行なわれるのが戦争というものだ。そして千五百年に一度、かならず巡ってくる。その殺戒を破るときが、いよいよ近づいているのだ。それがたまたま、さきほど言った天数と時期的に重なる。そこで事態がややこしくなった。そういうわけで、キミの兄貴を外祖父の城に連れて行くわけにはいかないのだよ。わかったかな」
“殷洪,其实你对仙界的事情根本就不了解。你在下界听到的仙界传闻,大概是不正确的。即使你成了仙,也有杀劫在等着你。无论如何,仙人都无法克服杀劫。简单地说,就算你是个仙人,有时也会想要杀人。杀劫是仙人从下界带来的本能的冲动。这也是我唯一无法摆脱的东西。当然,仙人们也会拼命除去杀劫。然而,不管怎样,总有部分杀劫是你无法除去的。这部分杀劫在你的体内月积年累。待一千五百年后,你必然会失控。换句话说,你不杀人,就会受不了。大家说这叫‘犯杀戒’。犯杀戒后,如果不破杀戒的话,就会变得疯疯癫癫,心神不宁,无复自在逍遥。因此,我们都要破杀戒。简单地说,你要去杀人。做到这一点后,你的心情就会平静下来,重新变成一个爱好和平的人。这就是仙人们集体发动战争的意义所在。每隔一千五百年,必然会有一次仙界战争。如今,破杀戒的时间就快要到了。这正好与我前面提到的天数在时间上相吻合。这就是事情变得复杂的原因。因此,我不能把你的哥哥带去他外祖父所在的城池。你明白了吗?”
「よくはわからないけど、なんとなく致し方なさそうですね。しかし、仙人同士が殺し合いをやるのですか?」
“虽然我不太明白,但听您这么一说,杀劫似乎是不可避免的。但是,仙人之间真的会互相残杀吗?”
「そうだ」
“没错。”
「すごいでしょうね」
“到时候,仙人们会打得很厉害吧?”
「いや、互いに秘術を尽くし、秘密兵器を使うから、勝負は一瞬にしてつく」
“不,到那时,战斗双方都会用尽秘术,还会使用秘密武器,因此胜负会在瞬间揭晓。”
「へえ、秘密兵器を作る工場があるのですか」
“啊!那你也有一间制造秘密武器的工厂吗?”
「それはない」
“不是这样的。”
原著中重要的“斩三尸”的概念被安能务舍弃了
「では、どうやって作るのですか?」
“那你是怎么做的呢?”
「それぞれが自分の洞府で作るが、それこそ秘密だから、外部にはわからない」
“现在,每个阐教的仙人都在自己的洞府里制作秘密武器,但也正因为如此,这才是一个秘密,不能让外界知道。”
「すると、なんですか。仙人たちは千五百年ごとの殺し合いのために、互いに隠れて秘密兵器の開発をしているようなものではありませんか。なるほど、それでは退屈などしないですよね」
“这么说来的话,每隔一千五百年,仙人们就会互相残杀一次。为了这场杀劫,仙人们互相躲起来,偷偷地开发秘密武器。原来如此啊。那样一来,仙人的生活也就不无聊了。”
「それはキミの考えすぎだ。そうではない。誰でも、自分が修得した道術(仙術•妖術)を、なんらかの形で表現しようとする。さらに、出来ることなら道具に仕立て上げて使ってみたい。それが、いざのときに武器となるだけのことだ」
“那是你想多了。并不是这样。无论是谁,都会用某种形式来表达自己学会的道术(仙术和妖术)。此外,如果可以的话,仙人还会做出道具,用以展现自己的道术。说实话,只有在紧要关头,仙人们才会使用武器。”
「そうすると、その殺し合いの場が、すなわち、秘密兵器の展示や実験の会場になるわけですね」
“这样一来,那个互相残杀的地方,也就成了秘密武器的展示和实验的会场了。”
「そうも言える」
“可以这么说。”
「殺し合いが始まったら、ボクにも現場を見せて下さいね」
“当大家开始互相残杀之时,你可以带我去看看现场吗?”
对于日本人来说,法宝就是武器。
「そう約束する。必ず現場に連れて行く」と赤精子は苦笑する。そう約束したことで、殷洪の妙な質問攻めから解放された。殷洪はこのとき初めて、崑崙山に連れて来られてよかった、と納得してニッコリする。
“我答应你。我一定会带你去现场的。”赤精子苦笑道。这句承诺让他从殷洪的怪异问题中解脱出来了。殷洪也终于笑了。他这时才明白,赤精子能带他来昆仑山,是他这辈子最幸运的事。
第九回玉面郎君翻译用了比以前更多的时间。可能是因为这篇更多的是进行解释。在这一节安能务的改编不大。但有意思的是,他还给了商容一条“打王金鞭”,按理说是可以对纣王进行制裁。其实这也很合理,因为商容与闻仲同样是帝乙的托孤大臣。但这样一来,商容自杀就有点过激了。因为事实上纣王在这时还没犯下太致命的错误。商容放着打王金鞭不用,自杀反而少了理由。
这篇用了大量时间借赤精子之口去解说封神。其实这也是安能务在对日本读者进行解说。可惜的是,对于“封神”就是中国人自已也往往不明白。更不用说外人了。就象刚刚上映的《姜子牙》,力图解释封神,但很明显 ,观众还是不买帐的。
商周间到底谁善谁恶,仙界与人界的关系 ,仙人为什么要加入这场大战,说起来都千头万绪,事实上各有各的理由。实际上基于各种原因, 商周之时的事已经不单纯是一个古代故事,很多因素综合影响。以至于各种臆断流行。比如说评价纣王,很多人都认为是英主。但事实上他们所能举出的所为“丰功伟绩”漏洞太多。例如所谓“征服东夷”,完全是忽略了之前的历代先王对东夷用兵,以及后来的“周公东征”。可能有人会说:”这些有出土的甲骨文为证。“事实上甲骨文现在能够辨识的文字也就勉强过半。也就是说,一篇文章有一半的字都看不懂。那么能够得到的正确信息可想而知。就算我们得到了比较完美的解读,但也不等于就是那时的实际情况。例如曾经有出土唐叔虞的一件青铜器,里面有记载他”射犀获封“之事。专家就想以此否认”桐叶封弟“之事,但事实上光凭这器物只能说是“孤证”。因为后人完全可以美化前人。射犀之事当然比桐叶获封更有面子。唐叔虞是武王的儿子,已经如此难说,更不用说之前的历史。
更可况现在的很多解读只能说是“急功近利,哗众取宠”,潇水曾推测周文王被纣王所杀。但那时是清华简还没出土。而现在《清华简》已经现场,上面周文王的遗言已经曝光。还有很多自媒体作者依然着力“发明历史”,仅仅根据一个“册”字,说周文王被纣王用来祭神,这就不太正常了。因为无论是周人还是商人,都没有理由在周文王被杀的情况下不记载这事。这只能说是穿凿附会。同样的事还不知道有多少。
这种穿凿有愈演愈烈之势。就象“关陇集团”本来陈寅格提出只是作为一种观点。现在几乎成为真理了。象杨广,一个失败的皇帝,也被吹捧成了明君。他的荒唐政策也成为与“关陇集团”斗争的证据。其实大部分人只能看到自已想看的,对于不关心的事会主动忽略。
神话也是如此。对于很多事,大家如果心中已经有定见,是很难接受其他东西的。就象十二金仙。很多人认为他们就是向昊天上帝称臣的“十二仙首”。问题是这时这十二位门下弟子都没几个,三尸未斩,真能被称为“仙首”?及到后世,未斩三尸几乎都不会被当作神仙。
对于三尸,在这里安能务 没有作出解释,可能是因为这与他对封神的理解不同吧?结果封神被他描绘成了一种军备竞赛。这也就是所谓“差之差厘,谬以千里”。
第一回 纣王女娲宫进香
第二回 女娲密命三妖
第三回 冀州侯谋叛起兵
第四回 姬昌解围献妲己
第五回 妲己妖氛乱后宫
第六回 纣王无道造炮烙
第七回 费仲计陷姜皇后
第八回 方弼方相反朝歌
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